大丸有の
アートによる
街づくりの
実験の場として
有楽町
大手町・丸の内・有楽町(大丸有)地区のまちづくりを約130年にわたり手掛ける三菱地所は、常に時代をリードする豊かな都市を目指して、多様な取り組みを行っています。
アートとの連携もその一つです。丸の内仲通りにパブリックアートを配する「丸の内ストリートギャラリー」は1972年から、若手アーティストの発掘・育成を行う「アートアワードトーキョー丸の内」は2007年から継続している事業です。そして近年、三菱一号館美術館をはじめとする「アートがある街」から、「アーティストがいる街」へと領域を拡げています。
特に有楽町では、アーティストとの共創を推進しながら街の再構築を進めています。日本現代美術商協会による初の常設ギャラリー「CADAN 有楽町」の開設、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESARCHによるプロジェクト、空き店舗を活用した藤元明による「ソノ アイダ」など、ビジネスと娯楽が共存する有楽町に多様な価値観と才能を持つ人々が集い、新たな価値を生みだす街になることを目指します。
Canvas 大丸有でのアートプロジェクト
「有楽町アートアーバニズムYAU」は、有楽町ビル10 階にある約1200㎡ のスタジオを拠点に、映像・写真といったメディアアートからパフォーミングアーツまで幅広いアーティストの活動を街に呼び込み、ワーカーとの交流を誘発する実証プログラムです。2022年2月から5月までの第1期に続き、第2期が同年10月よりスタートしました。就業人数約28万人という日本有数のビジネス街・大丸有に、アートが交ざることでどのような変化が起こるのかについて検証を行い、共創的なコミュニティを育んでいます。
アーティストの藤元明が立ち上げた「ソノ アイダ」は、都市のダイナミズムの中で生まれる遊休空間を活用したアートプロジェクトです。
大丸有エリアでは、2020年8月に国際ビル1階のテナント入れ替えがあるその間でスタートした「ソノ アイダ#有楽町」、2021年12月に新有楽町ビルで「ソノ アイダ#新有楽町」と、場所を変えながら展開が広がっています。その場で活動するアーティストごとに、ときどきで日々変わりゆく様相は、街に新鮮な景色と発見の機会を与えてくれます。
アートサイト
プロジェクト
都市と社会を現代の写真表現を通じて考察する「東京フォトグラフィックリサーチ(TPR)」とともに、アーティストの目線から有楽町の風景を捉え直す「有楽町アートサイトプロジェクト」を2020年6月より実施してきました。2021年3月~5月には、写真家・小山泰介の大規模インスタレーション『INTERFACE_YURAKUCHO』を、丸の内仲通を中心に計8カ所のビル及び施設のガラスファサード部にて展開しました。
ウィンドウ
ギャラリー
丸の内仲通り沿いの店舗ショウウィンドウを、ギャラリーが各店舗のイメージにあわせてセレクトしたアート作品が華やかに彩るイベントです。2022年3月に初開催され、現代アーティスト12人の作品が参加店舗7軒に展開されました。美術館やギャラリーを離れ、ショッピングのなかで目にするアートは街を訪れる人に新鮮な感動を与えてくれます。コロナ禍を経て、より充実した生活への関心が高まった今、このエリアは豊かな暮らしのショウルームとして、さらに人々を惹きつける街へと変化します。